DPD及びDPRマフラー

DPD関連のチェックランプの故障原因推測

投稿日:2020年3月23日 更新日:

目次

  • DPDの主な故障症状
  • 主な原因と思われる部品
  • 部品ごとによる説明
  • 総論
  • 故障事例

DPDの主な故障症状

  • DPDの過捕集による詰まり
  • DPD温度異常
  • DPD再生未完
  • その他

言葉はメーカーによって違いますが内容は

同じだと思います。

基本的にDPDの再生工程の最初の暖気と

燃焼行程で温度がしっかり上がるかすすが

出てないかが大事になります。

主な原因と思われる部品

  • 差圧パイプの詰まり
  • 水温の不良
  • エキゾーストシャッターの不良
  • DPDフィルターの劣化
  • DPDフィルターの溶損
  • インジェクターの不良
  • サプライポンプの不良
  • EGRバルブの不良
  • 初期コンピーターの設定不良
  • 再生用インジェクターの不良
  • その他

部品ごとによる説明

  • 差圧パイプの詰まり

差圧パイプが詰まると正規の差圧がわかり

ません。差圧パイプにサイドブレーキの

ワイヤーなどを通して詰まりを取ります。

それでも取れない場合は火で炙りパイプ

の中の詰まりをエアーで飛ばします。

差圧パイプの詳しい説明はこちらから

  • 水温の不良

水温をしっかりあげて規定値まで上がる

かアイドリングで下がらないかを見ます。

水温が上がらずアイドリングで下がる場合

はサーモスタットが不良です。

水温が上がらないとマフラーの温度が上が

りません。

81℃から88℃ぐらいの間だと問題ないと

思います。

イスズのエルフでは水温系の針が半針

下がっただけでもダメなのもありました。

  • エキゾーストシャッターの不良

シャッターの作動点検をして固着と錆に

よるかみこみがないかを見ます。

錆による閉度不良もたまにあります。

バキューム式のタイプはダイヤフラムの

穴あきによる閉度不良も考えられます。

バキュームテスターを使って点検しま

しょう。

また車種によってはシャッターの開度調整

で噴射量を調整するのもあります。

DPR再生時の噴射量調整はこちらから

  • DPDフィルター部の劣化

経年劣化でフィルターの性能が落ちて温度が

上がらず燃焼できなくなりフィルターが詰ま

ってしまう。

フィルターの交換になります。

  • フィルターの溶損

フィルター内部が熱で溶けてダメになって

いる状態です。実際に分解して内部を見て

判断します。

溶損の場合は交換になります。

  • インジェクターの不良

しっかりした噴射ができないと温度があげ

られません。

またすすの量が多くなり詰まりの原因になる。

スキャンツールでインジェクターの補正値が

基準値にあるか点検します。

サプライポンプの数値も点検しましょう。

エキパイに再生用のインジェクターがある

ものもあります。

  • サプライポンプの不良

スキャンツールを使い数値を点検します。

圧送不良によりインジェクターの噴射が

うまくいかずマフラーの温度が上がらない。

すすが出やすくなる。

  • EGRバルブの不良

EGRバルブにPMがたまり固着して開いてい

る状態になるとマフラー側の温度が上がらな

くなります。

  • 初期コンピュータの設定不良

コンピュータの制御不良により再生が終了

しない状態になる。これはイスズの4トン

車のフォワードでありました。

不良個所を修理しても症状が変わらないので

ディーラーさんで見てもらいプログラムの書

き換えをしてもらいました。

形式はTKG-FRR90ですが大丈夫な車両もある

そうなので参考までに。

  • 再生用インジェクターの不良

エキパイに付いている再生用のインジェクターの

噴射不良によるマフラーの温度が上がらないのと

すすが多く出るため詰まりの原因になる。

総論

点検するところは多いいですが温度が上がる

か、すすが出ているかのポイントを押さえな

がら点検していくのがいいと思います。

他にもあったり間違いもあるかもしれません

が参考までにどうぞ。

DPD,DPF、DPRの説明はこちらから

故障事例

イスズのエルフ DPD再生中にサブタンクの水が溢れて水温計上がる

イスズのギガDPDランプ点滅 DPDのOHしても直らず

イスズのフォワードDPD自動再生頻繁になる

イスズのエルフ DPD再生中にアイドリング上がらない原因を考察

 

トラック整備 見出し2



トラック整備 見出し2



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