- 目次
- 故障個所の修理
- 強制再生をする
- エンジンオイル量の点検
- 総論
DPDの修理パート1は下から
故障個所を修理する
今回はDPDフィルターのOH作業をしていき
ます。
DPDフィルターを外して3分割にします。
DPDフィルターの溶損等ないか必ず確認し
ましょう。
溶損していると温度が上がりません。
フィルターと酸化触媒をスチームで洗浄します。
フィルターの後側から初めて前側の順に
3往復ぐらいしてすすやアッシュが出なくな
るまで洗浄をします。酸化触媒も同じように
洗浄します。
洗浄が終わったらエアーブローして水分を
飛ばします。
フィルターが水浸しの状態で組みつけて
強制再生すると抵抗が大きく壊れる可能性
があるので水分はしっかり無くしましょう。
水分をとったら組付けて車両に取り付けます。
ボルトやナットにガスケットなどは新品に
変えましょう。
強制再生をする
① 故障コードを消去する
スキャンツールをつないで作業します。
データリセットで消去される車種もあります。
HINO車両はバッテリーのマイナス端子を
外して30分ぐらいたってから付けると消え
るのもあります。
② DPDデータリセット
イスズ = DPD再生データリセット
HINO = DPR状態リセット
FUSO = DPF関連情報リセット
③ DPDの排気差圧リセット
イスズ車は排気差圧のリセットをします。
スタータースイッチをONにしてDPD表示灯
が点灯してから消えるまで待ちます。
DPD表示灯が消えたらスタータースイッチを
OFFにしてにして30秒待ちます。
これでリセットできます。
④ 強制再生を実施
- 水温の上がり具合
- 差圧の数値
- 噴射量30㎣/st前後
- 排気温度上流
- 排気温度下流
上記の数値を見ながら異常がないか再生が
無事に終わるのか確認します。
20分から30分ぐらいで再生は完了します。
長い場合は何かしらの原因があるので再度
点検します。
エンジンオイル量の点検
車種によってはポスト噴射した燃料が下
がりエンジンオイルに混入してオイル量
が多くなってオーバーランすることもある
のでエンジンオイル量を確認し多ければ
オイル交換するようにしましょう。
総論
基本的な作業工程を説明しましたが尿素など
に関して今回は触れておりません。
HINO車両のようにターボを使って噴射量を
変動させることにも触れていません。
また細かいところはわかる範囲で個別で
説明したいと思います。
間違いもあると思いますが参考までにどうぞ。
DPD,DPF、DPRの説明はこちらから
故障事例
イスズのエルフ DPD再生中にサブタンクの水が溢れて水温計上がる
三菱ふそうキャンターのDPFランプ点滅とエンジンチェックランプ点灯