- 目次
- 参考車種データ
- 実際点検
- 作業内容
- 結論
参考車種データー
車名 | キャンター |
形式 | PDG-FE74DV |
原動機 | 4M50 |
初年度 | H19-10 |
走行距離 | 450819km |
備考 |
3ケ月前にインジェクター交換作業済み |
DPFの詰まり点検説明はこちらから
DPDを参考にした故障個所の推測と
原因の点検手順はこちらから
実際点検
- 症状確認
DPFランプの点滅とエンジンチェックランプ点灯
を確認したのでスキャンツールを使い点検。
エンジンダイアグコード | |
P1121 | インテークスロットル開度異常 |
DPDダイアグコード | |
P1421 | DPF異常1(早期目詰まり) |
P1422 | DPF異常2(早期目詰まり) |
エンジン側の異常があるのでこちらが原因で
DPFの再生が制御されていると判断。
- インテークスロットル点検
① モーターコイルの抵抗値を測定する。
端子⑤-⑥間の抵抗を測定
基準値 | 0.3~80Ω |
端子⑤-⑥間の抵抗数値 | 154Ω |
ポイント |
測定値が基準値を外れる場合は、手動でバタフライバルブを5回ぐらい動かして再度測定します。 |
② 車両側の電源とアース線の確認
電源線 | 5V |
アース線 | 正常 |
モーターコイル内の不良と思われるため
作業内容
① インテークスロットル交換を実施
② 差圧パイプの詰まり点検及び清掃
パイプの清掃方法はこちらからどうぞ
③ DPF関連情報をリセット
スキャンツールを使いDPF関連情報を
リセットします。
④ ダイアグコード消去
⑤ 排気差圧の点検を実施
正常基準内のため再生OK
排気差圧の説明はこちらから
⑥ 強制再生実施
正常時間内で再生完了
⑦ 試運転異常なし修理完了
結論
DPFの故障コードがでていましたが
エンジン側の故障コードがあったので
エンジン側の異常によるセーフモードに
よりDPFの再生を中止制御していたための
早期目詰まりと思われる。
排気差圧も正常範囲内だったので再生できま
したが、正常範囲外の場合は、DPFの分解
清掃が必要です。
エンジンのチェックランプが点灯すると
セーフモードに入りDPFの再生を中止する
ことを覚えておきましょう。
参考までにどうぞ
DPD,DPF、DPRの説明はこちらから
故障事例
イスズのエルフ DPD再生中にサブタンクの水が溢れて水温計上がる