- 目次
- 車種データ
- 実際の症状
- 作業内容
- 結果
- 感想
車種データ
車名 | キャンター |
形式 | PDG-FE82D |
原動機 | 4M50 |
初年度 | H21-3 |
走行距離 | 不明 |
DPFの詰まり点検説明はこちらから
DPDを参考にした故障個所の推測と
原因の点検手順はこちらから
実際の症状
DPFランプ点滅したので手動再生を実施し
たが再生が終了しない。
通常は25分ぐらいで再生が完了する。
作業内容
① ダイアグコード確認
スキャンツールを繋いでダイアグコード点検
P1412 | DPF自動再生時に排気温度上昇しない。
DPF自動再生の昇温制御実施中に5㎞または5分以上走行しても排気温度センサーの計測値が昇温制御にに必要な温度に達してない状態が3回検出。(前段酸化触媒昇温不足) |
P1415 | DPF自動再生時間が長時間(35分)で実施されている。
DPF温度制御不良によりDPF自動再生が終了しない状態。 |
P1440 | P1412またはP1415が記録されると同時に記録される。 |
② ダイアグコードを参照に各箇所点検
基本的な部品を点検
水温の上がり具合 | 異常なし |
エキゾーストブレーキシャッター作動 | 異常なし |
DPF本体の前側に原因らしいところを発見。
結果
エキゾーストブレーキシャッター点検時に
DPFの前側に亀裂を特殊なパテ等で埋めて
いるところがあった。所々はがれて穴が
あいておりそこから排気ガスが少し漏れ
ていた。
原因をお客様に報告したら自分のところで修理
するといわれたのでDPF関連情報をリセットして
今回点検までで終了。
感想
DPFの前側に穴があいていて排気ガスが漏れ
ていたのでダイアグコードのP1412の前段
酸化触媒の昇温不足とあったのでまさにその
通りだなと思いました。
エキゾーストブレーキシャッターの点検で
排気漏れがわからない状態だったのですが
パイプの亀裂等でもEGRバルブが開で固着
したみたいに温度が上がらないです。
参考までにどうぞ
DPD,DPF、DPRの説明はこちらから
故障事例
イスズのエルフ DPD再生中にサブタンクの水が溢れて水温計上がる