目次
1 対象車両
2 不具合が発生する箇所
3 リコール内容
4 改善処置
5 追加
1 対象車両
平成22年5月26日~平成28年6月13日
の期間に製造された
① キャンター
➁ ローザ
対象台数は12万台以上です。
2 不具合が発生する箇所
1 ブローバイガス還元装置の遠心分離フィルター
2 タイミングチェーン
3 リコール内容
3-1 ブローバイガス還元装置
ブローバイガス還元装置に遠心分離式を使っているのですが、
遠心分離式フィルターのメンテナンス設定が不適切なために
長時間のアイドリングを頻繁にしてしまったり、
E/Oのメンテナンスを適切に行わないとフィルターに
E/O内の汚れが推積して目詰まりをしてしまうことがある。
この状態のまま使用しを続けると、
クランクケース内の圧力が高くなってしまい
E/Oが吸気系に入り込み白煙が発生する。
最悪の場合は不意なE/Gの回転上昇が生じて
E/Gの破損、もしくは火災になってしまう恐れがある。
3-2 タイミングチェーン
E/Oの交換時期の設定が誤っていたために
本来の交換時期を超えて使用を続けると
E/Oの量が不足した状態となる。
また日常点検でE/Oの管理が未実施等により
タイミングチェーンの振れが大きくなり
異音や出力不足等が発生し、
最悪の場合はタイミングチェーンが
切損してしまい自走不能になることがある。
4 改善対策
4-1 ブローバイガス還元装置
① 全車両の遠心分離フィルターを新品に交換。
➁ 吸排気系の点検を実施し損傷部品の交換。
⓷ E/G制御プログラムの変更。
④ 遠心分離フィルター再生時期の警告灯点灯システムの追加。
⑤ 警告灯点灯時の対処方法を記載した説明書の追補版を配布。
⑥ 遠心分離フィルターを定期交換部品に設定。
⑦ ⑥の内容のメンテナンスノートと説明書の追補版の配布。
4-2 タイミングチェーン
① 全車両のタイミングチェーンシステムの点検を実施。
➁ 交換が必要と判断された部品は新品に交換する。
⓷ E/Oのメンテナンス時期を変更。
④ ⓷の説明書の追補版を配布。
5 追加
スーパーグレートの6R10エンジンでも
E/Oのメンテナンスの設定が不適切なための
リコールがありました。
気になる方はこちらからどうぞ。