DPDとは
DPDシステムはエンジンから排出される
PM(粒子状物質)をフィルターで捕集し燃焼
させることで排出ガスをクリーンにする
システムです。
フィルター内に推積するPMは排気温度センサー
で温度を検出しながら燃料噴射量や排気ガスを
制御し酸化触媒の温度を上昇させてPMを
燃焼することでDPDが再生します。
DPD再生の種類
- 自己再生
走行中の排気ガスによる自己燃焼です。
フィルターに溜まったPMは高温の排気ガス
で自己燃焼しますがエンジン負荷が少ない
走行状態では排気ガス温度が十分に上がらない
ためフィルター部にPMが徐々に推積します。
- 自動再生
排気温度が高くなる状況下で使用した場合
でも約300㎞毎に再生します。
またフィルター部のPM推積状態を差圧
センサーで検知し一定のレベルを超えると
排気温度を上げてPMを燃焼する。
- 任意再生
DPD手動再生表示(橙)が点滅または
「DPDスイッチ押してください」表示がない
状態でもDPD再生が実施できる機能です。
前回再生完了から4JJ1は45㎞/4HK1は
120㎞以上走行後に一定のフィルター目詰まり
具合に達した場合に再生可能になります。
- 手動再生
配送業務等で自動再生の途中で中止した場合と
長時間のアイドリングや渋滞を中心とした
使用状況で自動再生が頻繁に実施されると
マルチインジケータはDPD手動再生表示灯(橙)
をマルチディスプレイは「DPDスイッチ押し
てください」を点灯させ手動再生を促します。
インジケーターの点滅にはゆっくり点滅と
早い点滅がありゆっくり点滅は50㎞以内の
手動再生で早い点滅はすみやかに手動再生の
実施が必要です。
安全な場所に停車してアイドリング状態でDPD
スイッチを押すと再生が始まり約15~20分で
DPD再生は終了します。
再生を行わずにそのまま走行を続けるとエンジン
チェックランプがついてDTCが検出されると同時に
セーフモードになり手動再生ができなくなります。
- 強制再生
スキャンツールを使いECMによる燃料噴射や
排気ブレーキ及び排気スロットルを制御し
排気ガス温度を強制的に上昇させフィルターに
溜まったPMを燃焼する。
再生時における排気ブレーキ及び排気スロットル
の閉作動は車両停止時にのみ行われる。
総論
イスズのエルフを参考にしましたが基本的
にはどの車種も同じだと思います。
参考までにどうぞ。
DPD,DPF、DPRの説明はこちらから