トラック整備

日野レンジャーJ07Eエンジン ファンベルトオートテンショナーの故障ここを見て!

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目次

1 オートテンショナーとは?

2 実際にあった故障

3 プーリーの傾き具合で判断!

1 オートテンショナーとは?

オートテンショナーとは

ファンベルトの張力をスプリングの力で

一定に保つための部品です。

エンジン回転の加減速で生じる

ベルトの張力変化を

スプリングで自動的に調整します。

2 実際にあった故障

オートテンショナーの故障で私が

実際にあった症状を説明します。

車検時にファンベルトの摩耗でベルト交換を

していた時のことです。

古いベルトを外してプーリ周りの

ガタと異音を点検して許容範囲内だったので

新品のベルトを取り付けた。

正規の位置にはまっているか確認していたら、

オートテンショナーのプーリーが

車両の前進方向に傾いてしまっていた。

このままE/Gを始動するとファンベルトが

外れるのは間違いなかった。

点検時にはおかしなところを感じなかった。

オートテンショナーの不良は間違いないので

急いで部品を発注したが、時間指定の1日車検

だったため部品が入らなかった。

古いファンベルトを取り付けると

プーリーの傾きはなくなっていた。

古いベルトを付けた状態で

オートテンショナーをベルトの緩め方向に

テンションを掛けると車両の前方に傾いた。

オートテンショナーの張力が弱っていたために、

古いベルトだと伸びていて耐えられたが

新品では耐えられなかったと思われる。

今回は古いベルトで1回出庫して後日に

ベルトとオートテンショナーを

新品に交換した。

プーリーの故障を傾き具合で判断!

この事例があってからベルトの交換作業が

ないときでも定期点検や車検時に

オートテンショナーにテンションを掛けて

傾き具合の点検をするようになりました。

実際に何台かの車両でこの症状を確認して

いるので参考にしてみてください。

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