トラック故障事例

三菱ふそうキャンター エンジン不調白煙でる時あり

投稿日:2020年4月14日 更新日:

  • 目次
  • 車両データ
  • 実際の症状
  • 修理内容
  • 結果

車両データ

車名 キャンター
形式 KK-FE51CB
原動機 4D33
初年度 H14ー8
走行距離 492888㎞

実際の症状

• 時々エンジンの吹けが悪くなる。

• アイドリングは安定しているが空ぶかし

でもバタバタと吹け白煙を多量に吐く。

• 症状は出たりでなかったりする。

• エンジンチェックランプは点灯なし。

備考
電子制御式分配型噴射ポンプ

修理内容

  • 1回目の入庫

症状確認 

アクセル全開でバタバタと吹けて白煙がすごいのを確認。

① 各部位点検 

吸気系に異物及び異常がないか点検

エアークリーナーとインテークダクト脱着

詰まり点検、異常なし。

インテークシャッター点検、固着及び

損傷等なし。

② 燃料系の点検

タンク内の異物がないか目視及びタンクの

ドレーンを脱着して点検、異物もなく燃料も

軽油が入っている。ホース及びパイプまわり

目視点検漏れ等なし。

③ 過去の整備歴確認

燃料エレメント交換を1年以上無交換

前回交換からそれほど距離は伸びてない

④ 燃料エレメント交換

⑤ 試運転にて症状出ず

試運転で症状出ないが噴射ポンプ及び

インジェクタションノズルの可能性もあること

をお客様に報告し今回はここまでで様子見。

  • 2回目再入庫

症状改善されてないため再入庫

① 燃料系のエアー吸い込みがないか点検

エアー混入があるかもしれないので

各ホースをビニールホースに変えて目視

で点検したがエアー混入なし。

② 故障コード点検

スキャンツール未対応のため短絡にて点検。

チェックランプ点灯はないが過去コードで

何か出てないか確認し下記コードあり。

過去故障コード
エンジン回転信号不良
ポンプガバナー異常

③ お客様に報告

噴射ポンプとインジェクションノズル不良の

可能性が高いことを報告して交換することを

提案。

噴射ポンプとインジェクションノズルを

中古品でお客様より支給。

中古品のため保証はないが交換する段取りに。

④ 噴射ポンプとインジェクションノズル交換

各部品交換後吹け上がり良好のため

スチーム洗浄後に試運転に行こうとしたら

再度症状が出て交換前よりも症状が悪化した。

⑤ 元のインジェクションノズルに交換

交換前より症状が悪化したので中古の噴射

ポンプとインジェクションノズルに問題が

あると思われるため、交換作業が楽な

ノズルから交換することに。

ポンプの組間違いも疑ったが症状が出てい

ない時は吹け上がりは良好なので組間違い

なしと判断し元のノズルに再度交換。

交換後吹け上がり良好のため車両移動したら

症状再発した。

⑥ 再度各部位点検

インテークダクト及びシャッター再点検

異常なし。

インテークシャッターを手で閉じてみたら

同じような症状になったことと、排気ガス

が燃料臭いことを確認。

インテークシャッターまわりを念入りに

再確認。バキュームホースが抜けている

ところがあったのでホース取り付けたが

症状変わらず。

⑦ 症状再現

工場内を旋回して何度も症状がでたら

キャビンを上げてを繰り返していると

キャビンを降ろしている時に症状が出ていた

のにキャビンを上げた時に症状が止まることが

あった。

キャビン前にある集中ハーネス関係がキャビン

を上げた時に動くことで症状が出るかもしれな

いのでハーネス関係の点検を実施することに。

⑧ 各ハーネス外傷点検

キャビンの上下運動時に動く各ハーネス及び

アース関係の外傷を一本ずつ点検したが異常

なし。

キャビンの外に異常がなかったのでキャビン

の上下運動時にキャビン内部で異常がないか

点検することに。

⑨ キャビン内部のハーネス及びECU点検

ECUが助手席の後側についていたので

キャビン内の荷物を降ろしてのハーネスを

付けたままECUの取り付けを外し軽く衝撃を

与えたり揺すってみたが症状出ず。

ECUの取り付けを外した状態にしてから症状

が出なくなったのでECU付近のハーネスを

念入りに点検すると集中ハーネスのうち2本に

断線はしていないが導線がむき出しのところが

あった。何かがこすれたような感じだったので

原因を点検。

ECUが固定されているところにスぺアタイヤ

脱着用のクランクボウが固定されずに置かれ

ていた。クランクボウの先端がハーネスに接触

していたことがわかった。

⑩ 実際に症状が出るか点検

剥き出し配線をボディーアースしたが症状出ず。

剥き出し配線同士をつなげてみたら(短絡)

症状がでて配線を離したら症状が出なくなった。

⑪ 剥き出し配線を修理

配線の修理とクランク棒を格納場所に

しっかりと固定。

⑫ 試運転

試運転にて異常なしのため修理完了。

結果

スペアタイヤ用のクランク棒が固定されてい

ないことによって配線に擦れて剥き出しになり

車両の振動によってクランク棒で短絡された

ことが原因だった。

その他のトラック故障事例はこちらから

トラック整備 見出し2



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