トラック故障事例 トラック整備

ラジエーターの水が減る症状と吹き返しがない症状を考察

投稿日:2020年6月11日 更新日:

目次

1 考えられる原因

2 各部位ごとの点検

3 水が減り吹き返しがなかった事例

4 まとめ

1 考えられる原因

ウォーターホース及びパイプからの水漏れ

ラジエーターからの水漏れ

ウォーターポンプからの水漏れ

 E/Gに吹き返しがある

 E/Gヘッドに亀裂がある

ノズルチューブから水漏れがある

 EGRクーラーに亀裂がある

マフラー再生中にオーバーヒート気味になり水が沸騰する

2 各部位ごとの点検

1 ウォーターホース及びパイプからの水漏れ

テスターで圧力をかけて

水漏れがあるか点検する。

ピンホールや裂けていないか

ホースバンドの緩みがないか点検する

 

2 ラジエーターからの水漏れ

テスターで圧力をかけて

水漏れがあるか点検する。

アッパータンクとロアータンクの水漏れと

コア部の穴あき等を点検する。

 

3 ウォーターポンプからの水漏れ

テスターで圧力をかけて

水漏れがあるか点検する。

本体の下側にあいている穴から水漏れがないか

インペラシャフト部にガタがないか点検する。

インペラシャフトにガタがあると

シール部がだめになり水漏れする。

 

4  E/Gに吹き返しがある

サブタンクの水が増えてないか、

サブタンにエアーが

「ポコポコ」きてないか点検する。

E/Gの吹き返しの詳しい点検方法はこちらから

 

5 E/Gヘッドに亀裂がある

ヘッドを外して水圧点検。

E/Gヘッドに亀裂があると吹き返すと

考えるのが普通ですが、

熱で膨張している時は亀裂が閉じて、

冷えた時に亀裂が開いて水圧で漏れる。

自分なりに考察ですが、

吹き返しがないのに亀裂があったことがあるので

走行できるが水が減る車両はこの症状が怪しい。

 

6 ノズルチューブから水漏れがある

ヘッドを降ろして水圧点検。

ノズルチューブから水漏れすると

ピストンの上に水が溜まっている。

これも冷えている時に

水圧で漏れているのかなと思っています。

ノズルチューブの不良だと

吹き返しの原因にもなります。

走行できるが水が減る車両はこの症状が怪しい。

 

7 EGRクーラーに亀裂がある

EGRクーラーを取り外し内部に

水が漏れてないかと水圧点検をする。

これも⑤と⑥と一緒です。

吹き返しの原因でもあります。

走行できるが水が減る車両はこの症状が怪しい。

 

8 マフラー再生中にオーバーヒート気味になり水が沸騰する

可能性としては低いのですが

マフラー再生中に水が沸騰することがあるので

徐々に水が蒸発して減るのかもしれないと

思いました。

吹き返しの症状と同じように

サブタンクの水が増えます。

 

3 水が減り吹き返しがなかった事例

3-1 キャンター4M50 E/G

サブタンクの水が減るとのことで

水漏れ点検したが外観に水漏れがなかった。

エンジン内部の水漏れを疑い、

エキマニを外した時に

エキマニの中とヘッドに緑色の水があった。

吹き返しはないがヘッドの亀裂があった。

 

3-2 キャンター4M50 E/G その他メーカー

水が減るが外観に水漏れがないため

各部位を点検。

EGRクーラーを外した時に

内部に緑色の水が入っていた。

吹き返しはないがEGRに亀裂があった

 

3-3 イスズの車両

水が減るが外観に水漏れがないため

各部位を点検。

ヘッドの亀裂を疑い外してみると

ピストンの上に緑色の水が溜まっていた。

吹き返しはなかったがノズルチューブから

水漏れしていた。(外注点検)

 

まとめ

外側に水漏れがない場合は

上記の場所が怪しいです。

また吹き返しの原因と同じような個所なので

先ほども説明しましたが熱膨張による変化や

亀裂等の程度でこのような現象が

起きるのではないかと思っています。

判断は難しいですが参考までにどうぞ。

吹き返しの説明が気になる人はこちらから

オーバーヒートと水温が上がる原因の考察はこちらから。

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