トラック整備 整備士基本技術

トラックのエアー漏れ点検方法 基本知識

投稿日:2020年3月3日 更新日:

エアーの漏れやすいところ

  • ブレーキバルブ
  • パワーシフト
  • エアサスベローズ(たまに台の腐食穴あき)
  • ABSのバルブ
  • ブレーキチャンバーダイヤフラム及びマキシブレーキ
  • エアタンクコック及びメクラ
  • ナイロンチューブの擦れ穴あき及び取り付けニップル
  • エアーパイプ
  • ホイールパークレバーユニット(マキシブレーキ)
  • エアドライヤー本体
  • キャブのエアサス及びバルブ
  • その他

お客さんに症状を確認しましょう

  • どのくらいの時間でどのくらい減るのか
  • どこら辺からエアー漏れの音がするのか
  • どんなことをすると漏れるのか

実際に漏れを点検してみる

まずエアーが今何キロあるのか確認しエンジンを掛けて

エアーを満タンにし漏れの点検をします。

車を一周して漏れてる音がしないか確認します。

あればそこを点検していきます。

ない場合いはエアー漏れの音でわかりやすい

ブレーキまわりから点検していきます。

ホイールパークを降ろしてマキシブレーとレバーの

漏れを点検、ない場合はブレーキを踏んでエアー漏れ

があるか見ます。ここでもない場合は洗剤などの

エアー探知機でエアー漏れを点検していきます。

ブレーキまわりでエアーを使ったらまた溜めましょう。

漏れ音が聞こえないのですごい漏れではないと判断します。

エアー漏れの点検は各部位を点検していくので

時間がかかります。

1時間に何キロ減るかも漏れの目安にします。

エアーの減り具合で漏れの具合がわかるからです。

  • キャブのエアサス及びバルブ
  • ブレーキバルブ
  • パアワーシフト
  • エアドライヤー
  • ABSバルブ

が漏れる確率高いので先に点検しましょう。

ここから下に潜るので車をあげましょう。

パワーシフトは漏れがなくても位置を動かすと

漏れることもあるので要注意です。

次に点検するのがエアサスベローズを点検します。

エアサスを一杯上げた状態と降ろしきった状態で点検します。

これは必ず両方やりましょう。

次に

  • エアタンク及びメクラ
  • ナイロンチューブ及び取り付けニップル
  • エアーパイプ

ここを点検しましょう。

ナイロンチューブの束ねているとこの擦れによる穴あきは

束ねてるとこをずらすと音が聞こえてわかるようになります。

かすかでも漏れ音がしてないと非常に見つけにくいです。

総論

エア漏れの点検は漏れの音がしてないと非常にわかりずらいです。

時間もかなりかかるので、どの車種のどこが漏れやすいとか

どの部品がよく漏るのかがわかると時間の短縮になります。

参考になればうれしです。

エア漏れの故障事例

イスズ フォワード、6HL1エンジンのエアーが溜まらない

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