車軸ブロックの取り付け
① 車軸ブロックの清掃
車軸ブロックのホイストとの連結部を
60番のペーパー等で掃除し錆やごみを
取りスプレーグリスなどを塗り入りを
よくしておく。
② 車軸ブロックの取り付け
ホイスト連結部の掃除ができたらホイスト側にも
スプレーグリスを塗り、車軸ブロックを慎重に
移動させる。ホイストと車軸ブロックの高さと
横の位置をあわせてゆっくりと入れていく。
ホイストのセンターが出にくいので大きい
モンキーを使い微調整する。
先端が少し入ったらフェンダーの上側をゆすり
ながらセンターを出して車軸ブロックの硬い
ところをハンマーで叩いて入れていきます。
左右均等に入れていかないと入りません。
ねじ山が出てきたらナットを掛けて均等に
締めながらまた車軸ブロックを叩いて入れ
ていきます。ナットを締めて車軸ブロック
を叩いてを繰り返して最後まで入れます。
最後に増し締めをします。
緩める時と同じようにして締め付けます。
がっちりと締めましょう。
③ 車軸ナットのカバーをする
カバーと車軸側の当たり面を綺麗に掃除し
カバー側にボンドを塗って付けます。
これは水分による錆防止のためです。
④ ブレーキチャンバーを付ける
エアーホースの捻じれに注意して取り付ける。
⑤ ABSカプラーを取り付ける
カプラーを取り付けたらタイラップで固定する。
格納時に擦れたりつぶれてりしないか注意。
⑥ 車軸センサーのサイドバーを付ける
車軸センサーのサイドバーを付けたら
エンジンを掛けてPTOを入れます。
非常回路をきってから車軸ホイストの
格納点検をします。
車軸センサーのサイドバーとチャンバーが
当たらないかエアホースとABSの配線は
擦れたりつぶれたりしないか。
格納が無事にできたら車軸ロックの確認を
します。ロックができなければ車軸センサーの
調整をします。
調整方法はこちらを参照です。
⑦ ブレーキの戻りを確認
車軸ブロック及びチャンバーを外している
のでしっかり確認しておきましょう。
フットブレーキとマキシブレーキ両方確認
しましょう。
⑧ タイヤを付ける
タイヤを付けたらホイールパークを引いて
トルクレンチを使い規定トルクで増し締めします。
⑨ 車両を降ろす
タイヤを付けたら車軸を格納してロックをし
アウトリガーを縮めて車両を降ろします。
⑩ 作動油の確認
車両を降ろしたら作動油の確認をします。
ホイストを全部縮めてレベルゲージの
三分の二からマックスまでの間にあり全ての
ホイストが伸びきれれば大丈夫です。
少ないようなら32番のオイルを足しましょう。
オイルを抜いているので基本的には
足すと思います。
⑪ スチーム洗浄
スチーム洗浄をしてオイル汚れを取りましょう。
⑫ 車軸格納部にシャーシグリスを塗る
⑬ 試運転をする
試運転をしてABSの確認をして異常がなければ
修理完了です。
総論
車軸ホイストのオイル漏れの修理はかなり危険が
伴うので慎重にやることとできるだけ2人でやり
ましょう。私は一人でやっている時に
車軸ブロックを落っことしたり、首や肩や腰を
傷めたりしました。
皆さんもケガには気を付けましょう。
参考までにどうぞ。