目次
1 クラッチのオイル交換時にタンクが空になる!
2 クラッチのオイルタンクの構造説明
3 対処方法
4 タンクが空になったときのエアー抜き方法
クラッチのオイル交換時にタンクが空になる!
年式の新しいデュトロであったことです。
経験の少ない若手が、
クラッチのオイル交換をしていた時に、
クラッチペダルが「ペタペタ」になり
踏み代が無くなってオペレーチングから
オイルがでなくなることがありました。
(オイルタンクが空になる)
作業者は
「クラッチのオイルタンクを見ながら作業をしていた」
と話していた。
実際にオイルタンクを見てみると、
オイルはMAXレベルまでしっかり入っていた。
クラッチオイルをタンクに注いでみると、
ある程度オイルが入ってから
MAXレベルより上にオイルが上がってきた。
オイルタンクの中の
ブレーキとクラッチに分けている
仕切りがかなり高い位置にあり
クラッチ側のオイルが減っても
わからなかったと思われる。
クラッチのオイルタンクの構造説明
カバーの中に入っているのでタンクのこの面しか見えない。
タンクの中の仕切りがレベルゲージのMAXと
同じぐらいの高さにあり、
上側の図の方向からしかタンクが見えないので
クラッチ側のオイルの量が見えない。
しかもオイルタンクが小さくて
すぐにオイルがなくなる構造になっている。
対処方法
クラッチオイルを2回抜いたら
クラッチオイルを常にたすようにして
MAXレベルの上にオイルがある状態を
保つようにしましょう。
タンクが空になったときのエアー抜き方法
① クラッチマスターからエア抜き
タンクにオイルをいれて
クラッチペダルを何回も踏む。
クラッチペダルを踏みっぱなしの状態で
オイルパイプのナットを緩めて
エアーが抜けきるまで繰り返す。
最初は「プチュプチュ」とエアーが抜けてくるが、
エアーがでなくなると
オイルのみが出てくるようになる。
必ずオイルを切らさないように注意する。
⇩
② オペレーチングからエアー抜き
クラッチマスター側のエアー抜きができたら
今度はオペレーチング側からエアー抜きをする。
行程①のようにクラッチペダルを踏み
エアー抜きをする。
ある程度踏みしろが出るまでこれを繰り返す。
ある程度踏みしろが出たら今度は
クラッチペダルを3回踏んで
4回目で踏みっぱなしにして
ブリザーを緩めてエアー抜きをする。
エアーがなくなるまでこれを繰り返す。
踏みしろなかなかでない場合は、
再度マスター側のエアー抜きからやり直す。
⇩
③ クラッチの切れ繋がりの点検
エアー抜きができたらクラッチの切れと
繋がり具合を必ず点検しましょう。
異常がある場合は
再度エアー抜きを繰り返します。
クラッチオイル交換の詳しい説明はこちらから