目次
1 主に考えられる原因
2 各部品ごとに説明
3 おすすめ整備順序
4 まとめ
1 主に考えられる原因
1 エアドライヤー
2 エアコンプレッサー
3 E/G本体
2 各部品ごとに説明
1 エアードライヤー
エアドライヤーはエアコンプレッサーで
作られて送られる圧縮エアーの水分等を
エアドライヤー内部の乾燥剤で取り除いて
綺麗なエアーをエアータンクに溜めて
各エアーラインに供給しています。
乾燥剤で水分等を取りきれなくなるので
定期交換が必要な部品です。
乾燥剤が水分等を取りきれなくなると
エアータンクに水分等が混入し始めます。
年式の古い車両だと
エアーコンプレッサー内部の摩耗で
圧縮エアーにオイル混入が始まり
エアードライヤーを定期的に交換しないと、
エアータンクにオイルが混入してしまう。
また各エアーラインにもオイル混入
してしまうので各バルブの動作不良や
ゴム製品の劣化をまねきエアーが溜まらず
自走不能になることもあります。
2 エアーコンプレッサー
エアーコンプレッサは圧縮エアーを作り
エアータンクにエアーを溜めます。
トラックではエアーを使って作動させる部品が
多くありますので走行するにあたって
大事な部品です。
エアータンクのオイル混入で考えられる原因の
多くはエアーコンプレッサー本体の摩耗による
オイル上がりがほとんどだと思います。
オイル上がりが酷くなるとエアードライヤーの
乾燥剤で吸収できなくなりオイルが
エアータンクにまわり、
さらにエアーラインにまわります。
3 E/G本体
後考えられるのは、E/G側に不具合があり
エアーコンプレッサーに送られる吸入空気に
オイルが混じっていることです。
ブローバイガスが内部循環することで
E/Gの不具合でオイルが混入する
可能性も考えられます。
3 おすすめ整備順序
3-1 最初に確認
まずエアーライン等にどの程度のオイル混入が
あるか判断しましょう。
またエアードライヤーの定期交換が
行われているかも確認します。
3-2 オイル混入が少ない場合
エアドライヤーが定期交換されていなく、
オイル混入が少ない場合は
エアードライヤーの交換で様子を見てもらい、
再びオイル混入がおきるようなら
エアーコンプレッサーの摩耗を疑い
OH(オーバーホール)しましょう。
3-3 オイル混入が酷い場合
エアドライヤーが定期交換されていて、
オイル混入が酷い場合は
エアーコンプレッサーのOH(オーバーホール)と
エアドライヤーの交換をしましょう。
3-4 E/Gからのオイル混入について
E/G本体からのオイル混入は
ブローバイガスがあるので多少ありますが
基本的にひどいときはE/G本体も
不調になると思います。
また今までの経験では
エアーコンプレッサーの原因が多いです。
4 まとめ
エアータンクにオイル混入がある場合は、
エアーコンプレッサーと
エアードライヤーを疑いましょう。
またゴム製品の劣化からの破裂もあるので
充分に注意しましょう。
参考までにどうぞ。