トラック故障事例 トラック整備

年式の新しいトラックのエンジンオイルが漏れがないのに極端に減る

投稿日:2020年5月18日 更新日:

目次

1 日野の大型車両でE/Gオイルが減る

1-1 E/Gオイルランプ点灯

1-2 入庫車両にもE/Gオイルが少ない車両が

2 ブローバイエレメント⁈

3 違うメーカーの車両でも同じようなことが!

4 こまめなブローバイエレメントの交換を!!

5 補足

1 日野の大型車両でE/Gオイルが減る

1-1 E/Gオイルランプ点灯

定期点検でオイル交換を実施した車両が、

E/Gオイルランプ点灯したとのことなので、

現地に出張した。

現地に到着してまず、E/Gオイルレベルゲージに

オイルが付くか確認したがつかない。

E/Gを始動してランプの点灯も確認。

E/Gオイル漏れがしていないか点検したが、

オイル漏れはしていなかった。

E/Gオイルを給油したら15ℓ以上もオイルが入った

年式の新しい車なのでE/Gオイルが燃えている

とは考えにくかったので漏れがないので様子を

見てもらうことに。

1-2 入庫車両にもE/Gオイルが少ない車両が!

後日、定期点検で入ってきた車両もE/Gオイルが

極端に少ない車があった。

この車両もE/Gオイル漏れがなく年式が新しい。

そのためオイルが燃えているとは考えにくい。

どちらも同じメーカー車種だったために何か

原因があるのではないかとディーラーさんに

確認をとる。

2 ブローバイエレメント⁈

ディーラーさんに確認をすると、やはり同じ

症状で入庫する車があり、原因を聞くと

ブローバイエレメントの詰まりでオイルが燃え

てしまうとのことだった。

だが、定期的に交換時期にブローバイエレメント

を交換していることを伝えると、推奨交換時期

よりもブローバイエレメントが詰まるのが早い

とのことを言われブローバイエレメントの交換

で対応してほしいとのことだった。

3 違うメーカーの車両でも同じようなことが!

知人にきいたが他のメーカーの車両でも

同じように年式が新しいのにE/Gオイルが

極端に減る車両があるようです。

4 こまめにブローバイエレメントの交換を!!

上記の症状が出る場合は推奨交換時期では

なくても、定期点検毎にブローバイエレメントを

交換するなどの対策をしてE/Gの故障がおきない

ようにしましょう。

5 補足

福岡のトラック整備士の方から貴重な情報をいただきました!

日野の新しいE13E/Gは、燃費向上のために

意図的にピストンリングのギャップを

大きくしているために、

E/O消費が多いみたいです。

走行距離がおよそ3000~5000㎞ぐらいで

1リットル消費が基準内みたいです。

トラック整備 見出し2



トラック整備 見出し2



-トラック故障事例, トラック整備

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

三菱ふそうキャンター4P10エンジンバッテリー説明

目次 二重電圧システム バッテリーイコライザー説明 バッテリージャンピング方法 二重電圧システム 4P10エンジンは12V仕様のエンジンのため 車両の基本電源は12Vです。 24Vが必要な架装物を考慮 …

大型トラックのブレーキダイヤフラムとホイールパークの漏れ点検方法

目次 1 ブレーキの構造説明 2 ダイヤフラムからのエアー漏れ点検 3 ホイールパークからのエアー漏れ点検 1 ブレーキの構造説明 まずブレーキの構造を理解すると どのように点検すればいいかが わかり …

イスズのエルフ DPD再生中にアイドリング上がらない原因を考察

目次 1 症状 1-1 DPD再生時にアイドリングが上がるとは? 2 症状別に考察 ① DPDの再生時に全くアイドリングが上がらない。 2-1 考察 2-2 実例 2-3 実例はないが推測 ② DPD …

三菱ふそう4トントラック クラッチブースター交換

クラッチブースターの取り外し ① クラッチブースターのエアーホースを外す クラッチブースターの上部に付いているT型の ニップルをスパナで押さえ①のエアーホースの ナットを緩めて外す。 ホースの先端のテ …

イスズのフォワード4HK1エンジン カムシャフトのシザースギヤに注意!

目次 1 カムシャフトのシザースギヤに刻印がある 2 シザースギヤとは何か? 3 実際に私が困った体験談! 4 まとめ 1 カムシャフトのシザースギヤに刻印がある イスズのフォワードのカムシャフトには …