- 目次
- 参考車種データ
- 実際の症状
- 作業内容
- 結果
- 感想
参考車種データー
車名 | スーパーグレート |
形式 | 不明 |
原動機 | 6M70 |
初年度 | 不明 |
走行距離 | 不明 |
備考 |
トラクターヘッド |
夜間出張 |
実際の症状
PTOいれても動かず。
ヒューズ切れはなく、電源は入る。
作業内容
① 現地に出張
夜中に出張の電話で起き、会社にて出張準備。
ドライバーさんと電話にて車両の状況を確認。
電話では原因の推定ができないので、必要
そうな道具を車に詰み込み現地に向かう。
② PTOの作動点検
現地に到着後、実際にPTOの作動を点検。
クラッチを踏んで、PTOスイッチを押して
クラッチを離したが動力が切り替わらず。
ヒューズ切れがないか点検したが異常なし。
③ PTOプロペラシャフトが動くか点検
車両の下に潜りPTOプロペラシャフトを回して
みるが異常なく回る。
④ PTOに切り替えエアーが来ているか点検
PTOに入っている動力を切り替えるための
エアーホースを外して、再度PTOスイッチを
入れたがエアーホースからエアーが出てこな
かった。
⑤ PTOマグネットバルブ点検
メインの電源があり、PTOプロペラシャフトの
動きも悪くないので、エアー切り替え用の
マグネットバルブを点検することに。
PTOに入っているエアーホースを手繰りで
追いかけながらマグネットバルブを探す。
エアーホースを束ねている所はタイバンド等を
外しながら追いかけてサイドメンバーに
マグネットバルブを見つける。
マグネットバルブの電源とアース線を点検
したが異常なし。
マグネットバルブ本体の不良を怪しんだが、
マグネットバルブに入るエアーホースを外して
エアーが出てくるか点検した。
出てこないのでさらにエアーホースを
たどっていくことに。
⑥ ワンウェイバルブ点検
車両右側のスペアタイヤのキャリアーに
ワンウェイ(一方通行)のエアーバルブが付い
ていたので、このバルブの点検を実施。
ワンウェイバルブに入口側でエアーホースを
取り外してエアーが出てくるのを確認。
ワンウェイバルブの出口側のホースを外して
エアーが出てこないことを確認。
ワンウェイバルブの不良によりエアーが流れずに
PTOに動力が切り変わらないことが原因だと判明。
⑦ ドライバーさんに報告
不具合の原因が出たのでドライバーさんに、
夜中なので部品もなく応急対応もできないので
車両の使用を中止してもらうように報告。
本日は車両の使用を中止してもらい、部品が
入り次第修理することに。
⑧ 再度出張にて修理
その日に部品が入ったので出張にてエアーバルブを
交換し作動点検を実施。
無事にPTOの作動ができたので修理完了。
結果
エアーラインのワンウェイバルブの不良により
エアーが流れずPTOに動力を切り替えられな
かったことが原因でした。
感想
このワンウェイバルブはAMADERAという所が
作っており、エアサスの所などほかの部分にも
使っているところがありよく壊れます。
夜間出張は周りが暗く作業もしにくく、さらに
眠いのできついですね。
現地に往復で2時間以上かかっているので、
事故や作業効率を考えると、出張は2人で行く
ことをお勧めします。
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