- 目次
- 参考車種データ
- 実際の症状
- 作業内容
- 感想
参考車種データー
車名 | フォワード |
形式 | TKG-FRR90 |
原動機 | 4HK1 |
初年度 | 不明 |
走行距離 | 不明 |
備考 |
冷凍機付き車 |
実際の症状
高速走行時に水温系レッドラインまであがった。
車両の下側に水漏れがあったためレッカーにて入場。
作業内容
① 水漏れ箇所点検
まず水漏れの点検を実施。
ラジエーターのアッパータンク破損による
水漏れであることを確認。
② ラジエーターの交換を実施
③ エンジン吹き返し点検
水漏れの修理が完了したら、水温計が
レッドゾーンまで上がったとのことなので
E/G吹き返しの点検を実施。
「ボコボコ」とでてきたのでE/Gの吹き返しが
あることを確認。
E/G吹き替えし点検方法はこちらから
④ E/Gヘッドガスケット交換
E/Gの吹き返しがあるので、
ヘッドガスケット交換を実施。
ヘッドの亀裂、歪みがあるかもしれないので
ヘッドの水圧テストを外注に依頼。
水圧テスト異常なし。
カムシャフトは取り外し時にタイミングが
ずれるので注意してください。
詳しくはこちらから。
⑤ 再度吹き返しの点検
ヘッドガスケットの交換後に吹き返しの点検を
したが吹き返しあり。
⑥ EGRクーラー交換
吹き返しの原因で考えられるのが後は、
エアコンプレッサーとEGRクーラーだったので
とりあえず点検作業のできる、
EGRクーラーの水圧点検を外注依頼。
EGRクーラー水圧点検不良、亀裂あり。
EGRクーラー交換を実施。
⑦ 再度吹き返し点検
吹き返しを点検して、ないことを確認。
⑧ 試運転
スチームを掛けて掃除をして試運転。
⑨ 再度各部位の点検
走行後の吹き返しと各漏れと締め忘れ等がないか
点検して異常がなかったので修理完了です。
感想
ラジエーターのアッパータンクの破損による
オーバーヒートかと思っていたのですが、
EGRクーラーの亀裂からの吹き返しで
ラジエーターのアッパータンクが破損して
オーバーヒートした可能性もあるのかなと
思いました。
参考までにどうぞ。
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