- 目次
- 参考車種データ
- 実際の症状
- 作業内容
- 結果
参考車種データー
車名 | プロフィア |
形式 | LKG-SH1EGAG |
原動機 | E13C |
初年度 | H24-5 |
走行距離 | 796876㎞ |
実際の症状
走行中にエンジンチェックランプ点灯し、エンジン吹け上がらなくなった。
1度エンジンを停止して再始動をしたがエンジン掛からず。
エンジンECU(メイン)ヒューズ切れあり。
作業内容
① E/G ECU(メイン)ヒューズ交換
ヒューズ切れをしていたので交換してIGN ONと同時にヒューズ切れた。
② スキャンツールにてダイアグコード点検
エンジンのみ診断 | 通信不可
(ECUメインヒューズ切れているためエンジンECUの電源がない) |
全システム診断 | CAN通信系異常コード多数表示 |
③ 配線図にて回路点検
IGN ONと同時にE/Gメインヒューズが切れる
のでE/Gメインヒューズ周りの配線図を点検。
下図はE/G ECU制御回路「E13C」の寛容配線図。
配線の色は白ー青です。
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電気の流れ方
E/G ECUメインヒューズ16 |
E/G ECUメインリレー | ||
E/G ECUメインリレーを経由して4系統がECU電源、1系統がディスチャージヘッドランプ電源、もう1系統がサプライポンプPCV電源。 |
ECU | ディスチャージヘッドランプ | サプライポンプSCV |
この6系統の電源線でIGN ONで作動するのは
サプライポンプPCVまたは4系統の電源である。
④ サプライポンプPCV点検
サプライポンプPCVとは |
プレッシャーコントロールバルブと言います。SCVなどと一緒で燃料の流量を制御しています。 |
サプライポンプPCV1とサプライポンンプPCV2
のコネクターを取り外して、IGN ONにて
ヒューズ切れがおきなかった。
下の写真は車種が違うので参考までに。
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サプライポンプPCV1とPCV2のソレノイド抵抗を点検
PCV1 | 35Ω |
PCV2 | 約0Ω |
PCV2の+端子とボディーアース間 | 約0Ω |
以上の点検でPCV2のソレノイドでショートあり
と判明。確認のためPCV2のコネクターのみ
外してIGN ONでヒューズ切れず。
⑤ サプライポンプ交換
PCV単体での部品供給なしのためそっくり交換。
⑥ ダイアグコード確認消去
過去コード | |
P2634 | サプライポンプ電磁弁2故障 |
現在コードないので消去
⑦ 試運転
試運転にて異常なし
結果
E/Gの始動ができなかったのは、
サプライポンプPCV2のショートによる
ECUメインヒューズ切れでした。
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