目次
参考車種データ
実際の症状
作業内容
結果
参考車種データー
車名 | レンジャー |
形式 | 不明 |
原動機 | J07E |
初年度 | 不明 |
走行距離 | 不明 |
実際の症状
走行時にE/Gから「キーン」という高い音がする。
アイドリング状態でもかすかに音が聞こえてくる。
作業内容
① 試運転をして音の確認
車両の速度が上がるほど「キーン」音が
大きくなった。
② アイドリング状態で点検
アイドリング状態でもかすかに「キーン」音が
するので、E/Gを掛けながら点検。
インテーク側、エキゾースト側、EGRパイプ、
DPRマフラーなどから音が聞こえている気が
して特定できなかった。
③ E/Gの回転数を上げて点検
E/Gの回転数を上げれば「キーン」音が大きく
なると推測して回転数を上げてみたが、
E/Gのうなり音で余計にわからなくなった。
④ ターボの点検
DPRマフラーとエキパイの間辺りから音がして
いる可能性が高そうなのでターボの
インペラシャフトのガタを点検。
多少のガタは正常なターボでもあるが
ガタが多いと判断。
またインペラとハウジングにこすれた跡が
確認できた。
⑤ ターボ交換
ターボの交換を実施して新品のインペラシャフトの
ガタを参考までに確認。
⑥ アイドリングで音の確認
E/Gのアイドリングで「キーン」音がしないことを確認。
⑦ 試運転
試運転でも「キーン」音がしないのを確認。
修理完了です。
結果
ターボのインペラシャフトのガタでハウジングと
インペラが擦れたことによる異音でした。
感想
インペラシャフトのガタがもっと大きくなって
インペラが破損するとE/Gの故障にもつながる
ので早期発見ができてよかったです。
また今回みたいに「キーン」音が出る場合も
あるので故障の時の手掛かりになるなと
思いました。
参考までにどうぞ。
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