トラック整備 整備士基本技術

大型トラックのブレーキダイヤフラムとホイールパークの漏れ点検方法

投稿日:

目次

1 ブレーキの構造説明

2 ダイヤフラムからのエアー漏れ点検

3 ホイールパークからのエアー漏れ点検

1 ブレーキの構造説明

まずブレーキの構造を理解すると

どのように点検すればいいかが

わかりやすいので説明します。

 

ブレーキチャンバーASSYは圧縮エアーを使って

パーキングブレーキとフットブレーキの

2個の作動をする部品で、

フットブレーキのサービスチャンバー

パーキングブレーキのピギーバック

分けることができます。

1-1 サービスチャンバーの作動

ブレーキペダルを踏むことによって

サービスチャンバー側に圧縮エアーを送り

ブレーキを作動させる。

1-2 ピギーバックの作動

パーキングブレーキはピギーパック内にある

強力なスプリングの力で

ブレーキを作動させている。

1 走行時(パーキングブレーキレバー降ろし状態)

レバーを降ろすと圧縮エアーが

ピギーパックに送られ

圧縮エアーでスプリングを縮めることで

ブレーキを解除している。

2 停車時(パーキングブレーキレバー引き状態)

レバーを引くとピギーパックに

送られた圧縮エアーを排出する。

圧縮エアーを排出してスプリングを

開放しブレーキを作動している。

ダイヤフラムからのエアー漏れ点検

ホイールパークを解除してブレーキを踏む。

ダイヤフラムの劣化による穴あきがあれば

「シュー」という音がしてエアーが漏れてきます。

ハブがばれている時の交換方法ですが、

ダイヤフラム交換の参考説明はこちらから。

ホイールパークからのエアー漏れ点検

タイヤに歯止めをしっかり掛けます。

ホイールパークを解除します。

ピギーパック側にエアーが入り

スプリングブレーキを解除します。

この状態でエアーが漏れてくるかを

点検をします。

エアー漏れがあるようなら

非分解部品なのでそっくり交換をします。

ピギーパックの交換方法はこちらから。

 

 

トラックのエアー漏れ点検方法はこちらから

トラック整備 見出し2



トラック整備 見出し2



-トラック整備, 整備士基本技術

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

三菱ふそう大型トラック6R10エンジン、EGRクーラー取り付け1

EGRクーラー本体及びシリンダーヘッドの取り付け部清掃 EGRクーラー本体のガスケットを取ります。 アルミのケースなので240番ぐらいのペーパー及び ワイヤーブラシとマイナスドライバー・スクレーパーで …

各パイプの脱着方法 基本整備技術

 目次 フクロウナットタイプのパイプ脱着 Iボルトタイプのパイプの脱着 フクロウナットタイプのパイプの脱着 パイプ取り外し 基本的に使う工具はスパナ及びモンキーレンチです。 フクロウナットが付くところ …

三菱ふそうキャンター4P10エンジンバッテリー説明

目次 二重電圧システム バッテリーイコライザー説明 バッテリージャンピング方法 二重電圧システム 4P10エンジンは12V仕様のエンジンのため 車両の基本電源は12Vです。 24Vが必要な架装物を考慮 …

イスズのエルフ クラッチ調整方法

  目次 1 クラッチを調整する理由 2 クラッチの調整方法 必ず現在のクラッチの遊びの確認 クラッチ調整 乗車して遊びの点検 再度ロックの点検 1 クラッチを調整する理由 クラッチの遊びが …

日野デュトロのクラッチオイル交換時の注意と対処方法

目次 1 クラッチのオイル交換時にタンクが空になる! 2 クラッチのオイルタンクの構造説明 3 対処方法 4 タンクが空になったときのエアー抜き方法 クラッチのオイル交換時にタンクが空になる! 年式の …