長い上り坂で水温上がりオーバーヒート気味になる!
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水温が上がる原因におもに考えられるのは、
- ラジエーターに水がちゃんと入っているか(水漏れがないか)
- エンジン吹き返しはないか(サブタンクの水が増えていて、エアーが来てないか)
- サーモスタット不良
- ウォーターポンプ不良
- ラジエーターの詰まり
- ファンカップリング不良
- その他
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実際の点検
引き取り時に水温の上がりを見たが異常なし
まず水漏れを見ましたが特になし
ウォーターポンプの交換を別の整備工場で実施済み
サーモスタットの交換の指示があったので交換
試運転して水温及び漏れ点検異常なし
エンジン吹き返し点検若干のエアがポコポコサブタンクに来る
サブタンク内のエアーを排気ガス探知薬で点検、色変化なし
コンプレッサー作動させて吹き替えし点検エアー量増えた(若干)
ヘッドガスケットではないと思われるので
エアコンプレッサーヘッド交換(エアタンク及びエアードライヤーLLCなし)
ラジエーターキャップ交換
試運転後、再度吹き返し点検、あり変わらず
EGRクーラー水圧点検(外注)異常なし
E/Gヘッドガスッケット交換、ヘッド水圧点検(外注)異常なし
E/Gヘッドガスッケット抜け点検したがわからず
ラジエーターアッパーホース脱着時、内部さび点検異常なし
ヘッド組付け後、試運転吹き返し点検少しあるが
エアー抜けきってないと思われる。(E/Gとコンプレッサーやってるので)
水温が上がってオーバーヒート、吹き返したと思われるので
ファンカップリング交換、交換時ラジエーターロアーホース脱着
ロアーホースより錆びが大量に出てきた、ラジエーター詰まり大
ラジエーター交換して試運転異常なし納車して再入庫なし
総論
最終的にラジエーターの詰まりが原因であったと思われるが
アッパータンクを見て大丈夫だと思ってしまいました。
外観の様子も綺麗だったのとLLCもきれいだったので
詰まっていると思いませんでした。
排気ガス探知液で点検して変わらなかったのですが
吹き返しがすごくないと液の色が変わらないので
ヘッドガスケットやりましたがこれはやって正解だと思っています。
最初オーバーヒート気味と言っていたが多分ヘッドガスケットは
ダメだったと思います。
この6R10E/Gはラジエーターの詰まりはわかりずらいです。
ラジエータの詰まりを見るのに、ロアーホースを外して
ロアータンクの中を見るのは一つのやり方だと思います。
10年ぐらい前に三菱ふそうのファイターで(6M60E/G)で
同じようなことがあったのですが、その時はアッパータンクが
詰まっていたので油断していました。
少しでも参考になればうれしいです。
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