目次
- エンジンのタイミングを合わせる
- 各バルブクリアランスを調整する
エンジンのタイミングを合わせる
フライホイールの刻印とカムシャフトの刻印を合わせて
No1シリンダーの圧縮上死点を出します。
まず下に潜りエンジンリヤハウジングの
下側に付いているメクラブタを外します。
メクラブタを外すとポインターとフライ
ホイールが見えると思います。
フライホイールのリングギヤをマイナス
ドライバー等でこじりエンジンの回転方向
に回していきます(車に向かってのの字)。
回していくとフライフホイールの溝のところに
丸い刻印が見えてきます。これをポインターと
合わせます。
この刻印わかりにくいです。
フライホイール側の刻印を合わせたら、カムシャフト側の
刻印が合っているのか確認します。
No1シリンダーが圧縮上死点になっていると
カムシャフト側の刻印が真上をむくような位置に来ます。
刻印がなければNo6シリンダーが圧縮上死点
になっています。
カムシャフト側のタイミングを合わせるのに
アングル(L型の鉄板)を穴あけ加工して
カムフレームの一番後ろにボルトで取り付けて
カムシャフトの刻印の位置が合うように印をして
おくとわかりやすいです。
各バルブクリアランスを調整します
No1シリンダーの圧縮上死点がでたら
バルブクリアランスを調整します。
下の図を参考に調整します。
インテーク側を0.4ミリ
エキゾースト側を0.6ミリ
クリアランスは少しきつめに調整し必ず
シックネスゲージを抜いて入れなおして
入るか確認します。入らない場合はきつすぎです。
No1 | No2 | No3 | No4 | No5 | No6 | |||||||
圧上 | IN | EX | IN | EX | IN | EX | IN | EX | IN | EX | IN | EX |
No1 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
No6 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
No1シリンダーが圧縮上死点の時に調整できる
ところが終わったら、またフライホイールを回して
ポインターと刻印を合わせてカムシャフト側の
刻印を確認して真上に来てないのを確認します。
No6シリンダーの圧縮上死点は刻印での確認が
わかりにくいのでNo6シリンダーのクリアランス
を手で見て動くようなら圧縮上死点が出ています。
この時No1シリンダーのクリアランスを手で見て
動かなければオーバーラップが出ているので
確認しておきましょう。
確認ができたら先ほどの図を参考に
各バルブクリアランスを調整します。
参考にどうぞ。
Jakeブレーキのクリアランス調整はこちらから
カムシャフトを外す時に注意してほしいことの
説明はこちらから