目次
- Jakeブレーキの作動原理説明
- Jakeブレーキ作動条件
- Jakeブレーキのクリアランス調整
Jakeブレーキの作動原理
圧縮工程の開始された少し後と圧縮工程の
終了する直前にエキゾースト側の片方の
バルブを少しだけ開きます。
これはカムシャフトにJakeブレーキ用の
カムを設けていて、そのカムに2か所の
山がありJakeブレーキ用のロッカーアームを
動かすからです。
圧縮工程の開始時に高温の排気ガスが
入りピストンの上昇に抵抗を与え、圧縮
工程の終了時に圧縮圧の一部を放出して
圧縮圧を下げて次にピストンの下死点の
方に動く速度を遅くします。
Jakeブレーキ作動条件
- 補助ブレーキスイッチON
- エンジン回転数800rpm以上
- 油温40度以上
- アクセルペダル開放
Jakeブレーキのクリアランスを調整
まず最初に各バルブのクリアランスの調整をします。
調整の仕方はこちらから。
各バルブの調整が終わったらJakeブレーキの調整をします。
実際の調整方法だと各圧縮上死点を出してオーバーラップ
のところのインテークロッカーをある程度下げて
ダイヤルゲージを取り付けて調整するみたいなんですが。
意味が理解しにくいので私はこうやりました。
まずNo1シリンダーを圧縮上死点にし
No6シリンダーがオーバーラップになったら
フライホイールをマイナスドライバーでこじって回し
No6のインテーク側のバルブが一番下がった(押された)
所でJakeブレーキロッカーアームのナットを緩めて
4.1ミリに調整します。調整したらしっかりナットを締めましょう。
これはオーバーラップの後にインテークのバルブを
一番下まで下げているので次に圧縮工程に入ります。
作動のところで説明しましたが、エキゾースト側の
カムシャフトにJakeブレーキ用のカムがあり圧縮工程の
少し後にエキゾースト側のバルブを少し開くので、
インテーク側のバルブが下がりきっているこの状態なら
Jakeブレーキ用のカムがロッカーアームを押し上げず
フリーになっているので調整できます。
No6の調整が終わったらまたフライホイールを回し
次にインテークのバルブが下がりきる所を調整してを
繰り返して各箇所の調整をします。
この作業は下でフライホイールを回しす人と上で
インテークのバルブを見る人の二人でやりましょう。
最後に必ず試運転でJakeブレーキが利くかを確認しましょう。
私は最初に整備書を見ても理解できずに悩みましたが
作動原理を理解したら書いてあることが理解できました。
理解にかなり時間がかかったので参考になればと思います。