上記の図はクラッチブースター
目次
1 注意事項
2 クラッチオイルの場所
3 オイル交換方法
4 まとめ
1 注意事項
今回の説明は基本的な
マニュアル車両のことであり、
特殊なセミオートマ等に関しては
対象外とさせていただきます。
2 クラッチオイルの場所
1-1 小型(2トン車)バキューム式
ブレーキオイルとクラッチオイルのタンクが
一緒になっており室内の運転席側の
パネル内にある。
1-2 中型(4トン車) エアーオーバー
小型車と違いブレーキとクラッチの
オイルタンクは別々についている。
ブレーキタンクがだいたい右側の
エアータンクの近くにあり
クラッチのオイルタンクは
キャブのフロントパネルを開けた
運転席側にある。
1-3 大型トラック
大型トラックのブレーキは年式によって
ブレーキオイルも使うが、基本的に
フルエアー式でブレーキオイルを使わない。
クラッチオイルも中型車と一緒で
キャブのフロントパネルを開けた
運転席側にある。
3 オイル交換方法
3-1 注意事項
基本的に作業は2人でやりましょう。
1人が運転席に乗り、クラッチペダルを踏む。
もう1人が下に潜りオペレーチングもしくは
ブースターからクラッチオイルを抜く。
3-2 作業工程
① クラッチオイルタンクにオイルをに入れる
MAXレベルまでしっかり入れること。
入れすぎるとクラッチペダルを
踏んだ時にオイルがこぼれます。
⇩
② クラッチペダルを踏んでもらう
バキューム車(2トン)は
ペダルを3回踏んで3回目は
踏みっぱなしにする。
エアーオーバー車(4トン、大型)も
クラッチペダルを3回踏んで
踏みっぱなしの状態で1人に合図を送る。
③の工程が終わるまで絶対に
ペダルから足を離さない。
⇩
③ オペレーチングまたはブースターからオイルを抜く
オペレーチングまたはブースターの
ブリーザーを緩めてオイルを抜く。
バキューム車であればクラッチペダルが
「スー」と一番下まで踏めるようになる。
クラッチペダルはまだ踏みっぱなし。
オイルが抜けたらブリーザーを締め付けて
もう1人に合図を送る。
⇩
④ 再度クラッチペダルを踏む
③の工程でブリザーを締め付けた合図を
もらったらペダルから足を離し
フリーにして3秒ほど待ちます。
3秒たったら再度②の工程を実施する。
オイルが減るのでLOWレベルになる前に
こまめにオイルを足しながら実施。
オイルを切らしてしまいエアー混入すると
非常にめんどくさいので注意してください。
⇩
⑤ オイルが綺麗になるまで①~⑤を繰り返す
上記のやり方でオイルが
綺麗になるまで繰り返し、
絶対にオイルタンクを
空にしないように注意する。
⇩
⑥ クラッチの状態点検
オイル交換が終わったら
クラッチの切れとつながり具合を確認し
異常がなければ完了です。
4 まとめ
1 作業時は二人でやる。
2 声を掛け合いミスをしないようにする。
3 合図があるまでクラッチペダルを離さない。
4 合図があるまでブリザーを緩めない。
5 クラッチオイルはLOWレベルになる前に足す
参考までにどうぞ