- 目次
- 参考車種データ
- 実際の症状
- 作業内容
- 感想
参考車種データー
車名 | ギガ |
形式 | PDG-CYJ77W8 |
原動機 | 6UZ1 |
初年度 | 不明 |
走行距離 | 不明 |
備考 |
最初の入庫時の作業者と再入庫時の作業者は違います。 |
DPDのOH(オーバーホール)から1500㎞も走ってない。 |
実際の症状
DPDランプ点灯で前回DPDのOH(オーバーホール)を
実施して強制再生終了したのに再度DPDランプ点滅した。
作業内容
① EGRクーラー交換
ダイアグコードの点検から始めようとしていたら、
フロントマンにEGRクーラーのリビルト品と
EGRバルブを渡されたのでEGRクーラーの
交換を実施。
EGRバルブとEGRクーラーにみっちりとすすの
塊が化石のように詰まっていた。
インテーク内もすすの塊があったので取れる
範囲で清掃を実施。
リース車両のためリースより部品支給されたが
ホース及びガスケット類は部品発注交換。
(消耗品は必ず交換しましょう。)
② DPD再生データリセット実施
③ DPD差圧リセット実施
④ DPD強制再生実施
DPDステータスで再生禁止レベルだったがDPDの
OHから1500㎞も走ってないので再生中の温度に
注意しながら強制再生を実施することに。
時間 | 水温 | 酸化触媒前 | フィルター前 | |
予備昇温 | 5分間 | 75℃ | 220℃ | 490℃ |
再生中1 | 13分間 | 80℃ | 245℃ | 570℃ |
浄化判定中 | 5分間 | 72℃ | 180℃ | 320℃ |
25分以内に無事に完了。
⑤ 試運転
再度点検し異常がないので納車して整備完了。
⑦ 一週間後に再入庫
E/Gチェックランプが点灯して再度再入庫。
スキャンツールを使いダイアグコード点検
ダイアグコード | |
P2452 | DPD差圧センサー系統異常 |
⑧ 排気差圧をデータモニターで点検。
DPDのOH(オーバーホール)を実施している
ので詰まりによる差圧の上昇は考えにくいが
データモニターで差圧の数値を点検。
差圧を点検中に数値がマイナスの値を示す時があった。
過去に差圧ホースの付け方を間違えてマイナス
の数値が出たことがあった。
⑨ 差圧ホースの点検を実施。
DPDのOH(オーバーホール)を実施しているの
でホースの付け間違いを疑いつつ点検。
思ったとおりに逆についていたので
ホースを正規の取り付け状態に修正。
⑩ スキャンツールで再点検
排気差圧の数値が正圧(+)側に変動した。
⑪ 試運転
チェックランプ点灯ないので修理完了です。
感想
修理後の再入庫は精神的に良くないですね。
差圧ホースの付け間違いは差圧がマイナスの
数値になることを知っていたのでスムーズに
作業ができました。
EGRクーラー交換時の強制再生で排気差圧を
見ていなかったのですが、強制再生が無事に
完了していたので気にしていませんでした。
また前回の作業者(後輩)にお互いに気を付け
ましょうと報告してお互いのスキルアップに
つなげました。
参考までにどうぞ
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